会長挨拶
070402

 令和7年度(2025年度)鳥取県弁護士会会長を務めることとなりました川井克一(かわいよしかず)と申します。

 鳥取県弁護士会には、令和7年(2025年)4月1日現在で75名の会員(弁護士)が所属しています。この人数は、47都道府県で最も少ないのですが、それぞれが、日々、様々な事件に向き合っています。

 弁護士は、基本的人権を擁護し社会正義を実現することを使命とし、誠実に職務を行い、社会秩序の維持及び法律制度の改善に努力しなければならないとされています(弁護士法1条)。
 最近では、最高裁判所大法廷における旧優生保護法の違憲判決や、いわゆる袴田事件における再審無罪判決など、甚大な苦しみを抱えていた方の件に司法の判断が示されました。
 報道などを通じて当事者の方の実情に触れるたび、日々の平穏な生活を奪われることは、何よりも辛いことであると痛感します。
 日々の生活に不安や苦しさを感じている方がいれば、弁護士が関わることによって、その支えとなれるよう、また、平穏な生活を取り戻すお手伝いをすることができるよう努めることが、弁護士のあるべき姿であろうと改めて感じるところです。

 鳥取県弁護士会でも、法律相談の実施や、高齢の方や障がいのある方への関係機関と連携した支援、犯罪被害に遭われた方への支援、学校での出前授業など、さまざまなことに取り組んでいます。
 裁判手続のIT化やAIの活用などデジタル化も進み、弁護士が置かれている環境も変わりつつありますが、鳥取県弁護士会は、変わらず、基本的人権の擁護と社会正義を実現し、県民の皆様に信頼される弁護士会を目指してまいります。

 1年間、よろしくお願いいたします。